コラム

COLUMNまぶたのたるみはトレーニングで改善できる?そのやり方と効果について

加齢とともに気になるエイジングサインの一つである、まぶたのたるみ。まぶたがたるむ事で、見た目が疲れたような状態になり、より一層老け込んだような印象を周りに与えてしまいます。
まぶたのタルミをセルフケアする方法として、よくまぶたのトレーニングが紹介されますが、実際にトレーニングがどの程度効果を発揮できるものなのか、具体的なたるみの原因やトレーニング方法とともにご紹介します。

まぶたのタルミの原因

多くの方が解消したいまぶたのたるみですが、そのたるみの原因は上瞼のたるみと下まぶたのタルミでも異なります。 それぞれの原因をご紹介します。

上瞼のたるみは目を開ける筋肉の弱体化と皮膚のたるみが原因

上瞼のたるみは、加齢とともに生じるエイジングサインとして悩まれる方が特に多いものです。
このたるみの原因は大きくわけて2つで、筋肉の弱体化(菲薄化)と皮膚のたるみの2種類があげられます。

まぶたは上眼瞼挙筋という筋肉が、挙筋腱膜という組織を通じて持ち上げる事でまぶたを開く(目を開く)動作を行っているのですが、この上眼瞼挙筋や挙筋腱膜が加齢に従って薄く弱くなってしまい、しっかりとまぶたを持ち上げられないような状態になると、目を開いてもまぶたが垂れ下がったようなタルミとなります。

一方で、皮膚のタルミについても大きな原因です。 皮膚は表皮、真皮、皮下組織という3つの層に分かれて構成されていますが、このうち真皮にはコラーゲンやエラスチンといった弾力性の強い成分があり、この弾力性のある成分が豊富だからこそ、皮膚は一定のハリをもった状態となっています。
しかし、このコラーゲンやエラスチンといった成分は加齢とともにだんだんと作られる量が減少していくため、年を取ると真皮がだんだんと弾力をうしなって、皮膚にハリがなくなっていきます。
内側からのハリによって保たれていたまぶたの皮膚がハリを失ってしまうと、皮膚が垂れ下がる状態となり、上瞼のタルミと繋がるのです。

このように、上瞼のタルミは筋力の低下と皮膚のタルミの両方が原因となって引き起こされています。

下まぶたのタルミは目を閉じる筋力の低下と皮膚のタルミが原因

下まぶたのタルミは、主に目を閉じる眼輪筋という筋肉が弱体化する事と、上瞼同様に皮膚内のコラーゲンやエラスチンといった弾力を保つ成分が減少する事でハリが失われるというのが主な原因です。
眼輪筋は主に目を閉じる時に使われる筋肉なのですが、それ以外にもまぶたの裏にある脂肪を支え、関節的に眼球を支える働きを持っています。
眼輪筋が衰えると、眼球の重さが支えきれなくなって、眼球の位置が下がり、下にある眼窩脂肪という脂肪が眼球によって押し出されて前方に飛び出してきます。これが加齢によって引き起こされる目の下の膨らみの正体で、目の下に膨らみが出来る事で下まぶたのタルミもより顕著に見えるようになります。
尚、この場合には眼輪筋によって眼球が支えきれなくなる事が原因となるため、眼球の位置もやや下がった状態となり黒目が見える範囲が減って目が小さくなったと感じるという変化も同時に発生します。

また、皮膚のタルミはやはり下まぶたの変化でも大きな影響があり、皮膚の弾力成分が無くなってハリを失う事で、小じわが出来やすいようなたるんだ目元になります。

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上まぶたのタルミがある程度の状態になると「眼瞼下垂」という症状に

加齢による筋力低下や皮膚のたるみが原因となって上瞼が垂れ下がってきますが、このタルミが一定以上の水準になると「眼瞼下垂」と呼ばれる症状になります。
眼瞼下垂は「眼瞼=まぶた」「下垂=たれさがる」の言葉通り、まぶたが垂れ下がった状態そのものを指しますが、まぶたが大きく下がってくると目を開けてもまぶたの皮膚が黒目を覆ってしまう状態となり、視界をさえぎってしまいます。
こうなると日常生活に影響が出てくるため、眼瞼下垂と診断される場合には自費診療ではなく保険診療での治療も行われています。

また、眼瞼下垂は視界の悪化や見た目の悪化だけではなく、肩こりなどの大きな要因にもなります。
その理由として、眼瞼下垂の症状がある方は、視界を確保するために目を開ける時に上眼瞼挙筋だけではなく、おでこや頭の筋肉も使って目を大きく開こうとする形となるのですが、日常生活で常におでこや頭の筋肉が使われて緊張状態になる事で、筋肉の緊張と血流の悪化によって肩こりなどの症状が出てくるのです。

まぶたのタルミはただ見た目が老けて見えてしまうというだけではなく、健康面でのトラブルにも繋がっているため、これを予防・解消する事は生活の質を向上するためにも大切だといえます。

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トレーニングでまぶたのタルミを防ぐ

以上のように、まぶたのたるみの大きな要因は、上眼瞼挙筋や眼輪筋といった筋力の低下です。
つまり、これらの筋肉を意識して鍛える事ができれば、ある程度まぶたのタルミを軽減させる事は可能です。
尚、加齢により筋力が衰えてきてからトレーニングをすると、筋力が戻るまでにはある程度の期間が必要となり、最初は効果をほとんど感じられない状態となりますが、筋力が一定以上の強さになると日常生活の中でもよりしっかりと筋肉が使われやすくなるため、回復や維持もしやすくなります。
そのため、トレーニングを行うなら年をとってたるんでからではなく、ある程度若く筋力が十分に備わっている内から、予防的にトレーニングを行う事が大切です。

上まぶたのたるみを解消する上眼瞼挙筋のトレーニング

私たちは普段、目を開ける事をあまり意識せずに行っていますが、上眼瞼挙筋は自分の意思で動かす事が可能な随意筋の一つであり、意図的に動かす事が出来るという事はトレーニングによって鍛える事も可能です。
ただし、手足やお腹の筋肉などとは違って小さな筋肉ですし、動かしている実感は得にくく、強い刺激を与えると損傷してしまう可能性もありますので、トレーニングの際は無理をしないで行う事を心がけましょう。

上眼瞼挙筋のトレーニング方法として、最も簡単な方法は目を閉じた状態からなるべく大きく目を開くという行動を20回ずつ、3セットほど繰り替えします。 ただ目を開くだけですと負荷がかかりませんので、なるべく大きくまぶたを開くようにしましょう。 注意点として、目を開く時におでこの筋肉などを使って目を開けてしまっては意味がないため、眉の上に人差し指などを軽くあてて、眉の位置は上がらないように、まぶただけを大きく開く事を意識してトレーニングを行うと良いでしょう。

上眼瞼挙筋が動いているかどうかを実感する事は難しいので、まぶたに軽く指をあてて、筋肉の動きを確かめながらトレーニングを行うのも良いでしょう。
ただし、この場合はまぶたを強く押さえすぎると筋肉の損傷などに繋がる可能性もありますので、軽く触れて筋肉の動きが実感できる程度にしておきましょう。

下まぶたのタルミを解消する眼輪筋のトレーニング

下まぶたのたるみは、下まぶたの周囲にある眼輪筋をトレーニングして鍛える事で予防が可能です。
眼輪筋も上眼瞼挙筋同様、随意筋であって意識して動かす事が出来る筋肉ですが、普段から筋肉の動きを意識して目を閉じている方は少ないと思います。
トレーニングの簡単な方法としては、目を軽く閉じた状態から、更にぎゅっと目をつぶるように強く閉じるというものを、20回ずつ3セットほど行います。

この時の注意点として、目をぎゅっと閉じるというのは頬を上に持ち上げるのではなく、あくまでも眼輪筋を閉じる必要があります。
上眼瞼挙筋のトレーニングでは眉が動かないように注意したのと同じように、頬をかるく人差し指でおさえて、頬が上がらないように注意しながらトレーニングを行うと良いでしょう。

眼輪筋が動かせているか実感しにくい場合、下まぶたに指先で軽く触れながらトレーニングを行って、筋肉が動かせている事を確認するのも良いでしょう。

眼輪筋が鍛えられると、目元のタルミが出来にくくなる他、涙袋が出てくる場合もあります。
涙袋は眼輪筋が発達して盛り上がっているものですが、涙袋が出てくると目がより大きく見えたり、若々しく見えたりといった見た目の好印象にもつながります。

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まぶたのたるみをすぐに解消するなら美容治療がおすすめ

まぶたのたるみは目の周囲にある筋肉を鍛える事で予防や改善が可能ではありますが、トレーニングでは元々の筋力がある程度以上なければ効果が発揮されにくく、改善にも時間がかかります。
そのため、すぐにでも解消したいという場合は、やはり美容治療によるケアがおすすめです。

美容治療としては、上眼瞼挙筋を短く縫い縮めたり、たるみの原因となっている皮膚や脂肪を除去したり、皮膚を引き締めたりといった手法を用いる事で、短期間でまぶたのタルミを解消する事が可能です。
また、たるみの解消だけではなく理想的な目元の形を実現する事も可能ですので、若くより美しく、かっこよくなりたいという願望をしっかりと叶える事ができます。

たるみを適切に解消するためには、何が原因なのかを正確に知る事が第一歩です。城本クリニックでは、医師がしっかりと患者様の目元の状態を診断して最適なケア方法や治療方法をご案内いたしますので、目元のたるみが気になる方は是非一度お気軽にご相談ください。

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本コラムの監修医師

1978/04:富山医科薬科大学医学部医学科入学
1984/03:富山医科薬科大学医学部医学科卒業
1984/06:大阪市立大学医学部付属病院研修医
1986/04:大阪市立大学大学院医学研究科外科系外科学専攻
1990/03:大阪市立大学大学院医学研究科外科系外科学修了
1990/04:田辺中央病院医長
1991/04:城本クリニック

医学博士 / 日本美容外科学会専門医
第105回日本美容外科学会 会長
城本クリニック総院長 森上和樹

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